培養スケールが大きくなると、細胞が凍結保存液に懸濁している時間が長くなります。そのため、凍結保存液に由来する、生存率低下や増殖抑制などの毒性が現れます。本製品は、凍結保存液に由来するヒト間葉系幹細胞(MSC)への毒性と、凍結によるMSCの細胞死を抑制した保存液となります。また、動物原料不含のケミカリーディファインドな凍結保存液であるため、再生医療研究にも適しています。
ヒト脂肪組織由来MSCを無血清培地で培養後、各種保存液で懸濁し、すぐに凍結保存(-80℃)した。その後、凍結細胞を解凍し、3日間培養した。C101-AF-100は、起眠直後及び培養3日目の時点で、未凍結のサンプルと同等の高い生存率を維持していた。また、培養3日後の回収生細胞数は未凍結のサンプルと同等であった。
ヒト脂肪組織由来MSCを培養後、各種保存液で懸濁し、室温にて3時間静置後に凍結保存(-80℃)した。その後、凍結細胞を解凍し、3日間培養した。C101-AF-100は、起眠直後及び培養3日目の時点で、未凍結のサンプルと同等の高い生存率を維持していた。また、培養3日後の回収生細胞数は、競合品と比較すると高い値を示していた。
C101-AF-100
懸濁直後に凍結
3時間静置後に凍結
競合品A
競合品B